第33章

「うん」と山本美咲は軽く頷いた。「わかったわ、隆一、全部あなたに任せる」

その後、山本美咲は少し恥ずかしそうに俯き、小さな声で言った。「ただ、家にその薬がないの。一緒に買いに行ってくれる?」

「いいよ、一緒に行こう」二人は簡単に朝食を済ませ、薬局へ避妊薬を買いに行った。

薬を手に入れた後、山本美咲は躊躇うことなく薬瓶の蓋を開け、一錠を口に入れ、水で飲み込んだ。

高橋隆一は驚き、複雑な感情が胸に渦巻いた。彼は山本美咲がこんなにも決断力があるとは思っていなかった。彼女の行動は彼を驚かせると同時に、少し安心させた。

「美咲ちゃん、体調は大丈夫?」高橋隆一は心配そうに尋ね、その目には一抹の...