第68話

アレックスの視点

私たちがジェイソンを地下室に確保し、見張り役としてデルを残して車に乗り込むと、新たな決意が血管を流れていくのを感じた。

ロッティが隣に座り、怒りと勇気が混ざった炎のような目で、私の決意を強めてくれる。アクセルを思い切り踏み込み、裏道を通って高速道路へと向かう。

トミーとホールデンをこのまま逃がすわけにはいかない…

グレッグはうっとうしいが、今この瞬間には欠かせない存在だ。彼のラップトップにはトミーのトラックの位置が表示されている。画面上で点滅する点が彼らの位置を示し、私たちは一刻一刻とアンナのいる場所に近づいている。

彼女を救出し、あのサイコパス...