第154話

アローラの視点

デザートを食べていた時、この街で夜に楽しいことは何かという話題が出た。

「まあ、どんな楽しみを求めているかによるわね」とルナが間延びした口調で言った。「家族向けの楽しみを探しているの?それとも七十二時間拘束されるような、トラブルに巻き込まれる類の楽しみ?」最後の言葉に彼女が浮かべた笑みから、このルナは七十二時間拘束される類の楽しみを十分経験しているのだろうと思った。

「もう二度と『ちょっと飲むだけだから、何も問題ないわよ』というあなたと姉妹たちの言葉は信じないからね」とアルファが不満そうに言った。

私は笑いを抑えるために手で口を覆い、その発言の裏にどんな話がある...