第196話

この時点で、拒絶されたつがいは通常、その拒絶を受け入れるしか選択肢がない。しかしアローラはただの超自然的存在ではなく、アルファ・ウェアウルフだった。だから彼女は、運命の相手が誰なのかと最初に疑い始めた瞬間に決めていたことをする選択をした。

「私、アローラ・ルナ・ハートソングは、あなた、マシュー・フロスト・ストーンメイカーを、私のつがいとして拒絶します」アローラの音楽的な声で冷静に言われた言葉とともに、頭上の空でもう一度雷鳴が轟いた。

今回は、絆が最終的に断ち切られたことに対する反応があった。マットは地面に倒れ込み、そうしながら苦痛の遠吠えを放った。マットと彼の狼アレスは、アローラと彼女の狼...