第49話

アローラの視点続き

階段を降り始めると、私の携帯が振動してメッセージが届いた。階段に向かう途中で立ち止まり、誰からのメッセージか確認するために携帯を取り出した。両親からでもサラからでもないことは分かっている。彼らの番号は全て拒否設定しておいたから、少なくとも今のところ、その方法で嫌がらせをされることはない。メッセージの送信者のIDカードを見て、私は瞬きをした。彼からのメッセージは、まだ着ていないジャケットのお礼を送って以来だった。今日が初めてそれを着る日になる。

「やあスターライト、今日の試験がうまくいくよう祈っているよ。午後に電話するね。」というメッセージだった。彼が後で電話をく...