第40話

「あっ、待って!」私は言って、部屋に走り戻った。クローゼットに行き、予言の本を二冊取り出して、廊下で私を待っているワイアットのところへ戻った。「予言の本よ」と私は彼に見せた。ワイアットはうなずき、私から本を受け取り、私の手を握った。

「なぜ緊張しているんだ?」ワイアットが尋ねた。くそっ、このつながりのせいだ。

「もしあなたのお父さんがこれを受け入れずに、私を追い出したらどうしよう?」

「まず第一に、もし彼が君を脅威だと感じていたなら、今頃は君を殺していただろう。第二に、君は僕のメイトであり、このパックの未来のルナだ。私たちは未来であり、彼は私たちを助け、最高のアルファとルナになるよう導い...