第10話

アレス視点

ファック、俺はうめき声を上げながら、昨日起きた全てのことをゆっくりと振り返った。昨日は完全に最悪の一日だった。特にカイやセス、サムと話した後は。エロスと俺は、メイティングボールについてもう一度両親と話し合うことにしたんだが、リリーとの一件の後、その日は部屋から出ないことにして、昼食と夕食を部屋に持ってきてもらうだけにした。

「ずっとここに隠れているわけにもいかないだろ」と、向かいの椅子に座っていたエロスが言った。

「わかってる。でもリリーがいる限り、どうしようもないんだ。あいつがいつも周りにいると、両親と話すのも難しくなる」と俺は言った。リリーがどういう人間か十分わか...