第130話

アテナの視点

遅い時間だ、少なくともそう思う。今は首都のホテルの暖かいベッドで眠っている。エリスとカーラは別々の部屋でアイリスとアディソンと一緒だ。エマは向かいの二つ目のベッドで眠っている。

私の心は伴侶たちと家族を恋しがりながら、眠り続けている。あるいは少なくとも、夢の世界へとさらに引き込まれる前までは眠ろうとしていた。

-アテナの夢-

「ここはどこ?」私はささやく、目の前に広がる奇妙な光景を見つめながら。今まで見たことのない場所だった。

「戦いの場所よ、愛しい子」すぐにわかる声が返ってきた。

「ムーン・マザー?」私は息を呑む、彼女が姿を現すと同時に目を向ける。

「そう...