第167話

ロザリンの視点

部屋に入って寝室へ向かった時、私は緊張しながらも、この男、私の王が今や完全に私を彼のものとして迎え入れるという考えに興奮を覚えずにはいられなかった。

私たち魔女は神聖なつがいの絆を完全に尊重するため、これまで誰とも行為を交わしたことがなく、どうすればいいのか自信がない自分がいた。アレックスに処女だと伝えた時も、彼はまったく驚かなかった。その何気ない反応こそが、彼をメイトに持てた私が世界で最も幸運な女性であることを物語っていた。

メイト、と私の心が呟く。アレックスと私がキスを交わすと、私の体は期待で震えた。私たちの唇はパズルのピースのように完璧にフィットし、アレック...