第36話

「著者ノート:この章の終わり近くには少しだけスパイシーな内容が含まれています。第36章では再び官能的な部分に踏み込んでいきます。セクシーなアルファたちが自制できないようですね(笑)。また、この小説を楽しんでくださる皆様に感謝します。本当に私にとって大きな意味があります。」

アテナの視点

ダイニングルームから逃げ出したところで、リリーに対する私の立場は良くならないと分かっていました。でも彼女が私について、ルナではないとか、パックや家族がないとか言い始めたとき、突然私の中の痛ましい記憶がすべて蘇ってきたのです。

「アテナ、止まって…逃げ続けることはできないわ」とアルテミスが叫びます...