第12話

目が覚めると、私の体はすっかりエネルギーを使い果たしていた。頭はズキズキと痛み、目はかゆい。

背中にはベッドの心地よさを感じ、もっと楽になろうと腕を伸ばしたいと思ったが、問題は、腕が動かせないことだった。見上げると、手首はヘッドボードに手錠でつながれていた。私は起き上がり、下に柔らかい布地を感じながら状況を理解しようとしたが、顔から血の気が引いた。捕まってしまったのだ。唖然とした。すべてうまく計画したと思っていたが、そうではなかったようだ。

なんて馬鹿なんだ、と心の中で自分を責める。もちろん彼は私より二歩先を行っているはずだった。

鎖を前後に揺すってみたが、それは手首を痛めるだけだった。...