第16話

昼頃になってようやく私は眠りから覚め、朝と同じように、ベッドに横たわったまま、窓の方を向いて何もすることがなかったので、ただぼんやりと見つめていた。部屋を出るのが怖かったのは、シンと鉢合わせたくなかったからだ。もっとも、彼が部屋に入ってくると決めたら、何も彼を止められないだろうけど。

ため息をつきながら、お腹が鳴った時に手で押さえた。昨夜から何も食べていないことを知らせるような音だった。

視線を窓からドアへと移し、部屋を出るのが良いアイデアかどうか考えていた。起こりうる危険について考えれば考えるほど、お腹はますます空腹で鳴り響いた。

何か食べるのが一番だと決め、そっと立ち上がってドアに向...