第18話

ベッドの中で身体を動かし、顔をさらに枕に埋めると、柔らかなシーツが素足をくすぐった。あと5分だけ休みと睡眠が欲しいだけなのに。お腹が抗議するようにグーと鳴り、私は呻きながら暖かく柔らかなベッドから転がり出た。

トイレのドアまで足を引きずり、中に入った。大きく欠伸をして目の疲れと乾きが引くのを待ってから、厚い髪を頭の上でかなり雑なお団子に結んだ。

数回まばたきをして、目の眠気を洗い流してから、寝間着と全く合わないふわふわのスリッパを履いた。部屋を出て階段を下りていく。ここ最近ほとんどの時間を過ごしていた方向へと無意識に向かった。

ゾーイはこの2日間、私の話し相手であり楽しみの源だった。シン...