第57話

ハドリアン

エマは私の裸の胸の上で休んでいる、まさに私が望んでいる通りに。彼女の柔らかい吐息が私の鎖骨をくすぐり、その柔らかな重みが心地よい圧力を生み出している。私は彼女の白い太い髪の毛に指を通し、背骨に沿って撫でる。

月は消え、あの消耗的な霧も消えた。私はまだ激しく欲情しているが、それは月とは関係ない。全ては私の上に横たわる裸のメイトと、私のものに押し当てられた彼女の太ももに関係している。

私は指を彼女の柔らかい背中の肌に沿って走らせる。彼女を裏返して起こし、二回戦を始めたいという衝動に駆られる。今度は彼女のお尻を私のものにぶつけながら。

この考えは何時間も私の頭の中にあった。

し...