第173話

イスラ

目が開いているのか閉じているのか、わからない。ベッドの上にある壁掛け—星々のブランケットの中に花々が織り込まれた豪華な布地—が実際に見ているものなのか、それとも今や外に横たわって、果てしなく月のない夜空を見上げているのかもわからない。

侍女たちが私の腕をつかんでいるのを感じない。ポピーが私の額に掛けた冷たい布も感じない。マドックスの大きく荒れた手が私の熱を帯びた素肌の太ももから離れるのも感じない。

ただ、苦しく無理やりな呼吸のたびに、自分が遠ざかっていくのを感じるだけ。

「赤ちゃんが動かない。もう何時間も経っている」

「決断が必要です、アルファ」

「方法はありますが、母親を...