第380話

ケナ

城の食堂のテーブルは二十四人が座れる大きさだ。本当に馬鹿げている。私がクレセント・フォールズに短く断続的に訪れた間、ここでの正式な晩餐会も非公式な夕食会も経験した。通常、家族はマアトゥアに集まるだけで、そこでは芝生やパティオ、ビーチで夕食を広げて楽しむのが好きなのだが…。

でも、ここには食べ物が何も並んでいない。朝食も軽食も、飲み物も、いじくり回せるものも何もない。

私はテーブルの上座に近い椅子に座りながら、膝の上で指を組み合わせている。ライアンは私の向かいに座り、足を組んで膝の上で指を鳴らしている。

シドニーとマディおばさんは、アイザックおじさんと一緒に二階にいる。

ミスティが部屋に...