第405話

エラ

薄暗い照明が空間に奇妙で不安を掻き立てる光を投げかけている。

私は壁に沿って歩き回り、指で奇妙な彫刻の表面をなぞる。それらは時間の中に失われたようで、イーストニアとその暗い歴史についてのあらゆる習慣や伝説を20年以上学んできた私にとっても、ほとんど意味をなさない。

アマンダでさえこれらの壁画や彫刻が何を意味するのか、何を描いているのかわからないが、私たちは何か失われた神への古い神殿の遺跡の地下深くにいるということで意見が一致している。

アマンダは息を吐き出し、埃っぽい肘掛け椅子に身を沈める。その椅子は、私たちがここ二日間を過ごしてきた居間では場違いに見える。たぶん二日間だろう。日食が始...