第477話

アルファ・ライアンは人間の姿に戻り、影に身を隠していた。彼は息を切らしながら重々しく歩いてキャンプを通り抜け、しゃがみこんで衣類の隠し場所を引き裂いた。

私は沈黙のまま彼の影を見つめ、不規則に鼓動する心臓を感じていた。風が木々の梢を分けて月明かりが再び空き地に広がった時だけ、私は視線をそらした。その光は木立の端に横たわる、砕かれ、バラバラになったヘルハウンドを照らし出していた。

それは浅い息を二度ほど吐いた後、自らの内側に崩れ落ち始め、風に運ばれていく灰へと変わっていった。

私はゆっくりとアルファ・ライアンに視線を戻した。彼は今立ち上がり、全く合っていないズボンを履いていた。ボタンは留め...