第582話

霧子

真夜中のどこかで、コールはアディを私の腕から抱き上げ、彼のベビーベッドに寝かせた。次は私で、暖かい朝の日差しが窓から差し込み始めた時、私はコールの胸に抱かれて目を覚ました。

最近アディは毎朝ご機嫌で目を覚まし、私がベビーベッドを覗き込んで腕を伸ばすと、喜びのあまり大はしゃぎする。コールはアディが私に似ていると思っているけど、私はそうは思わない。彼の髪は金髪になると思う。もちろん、両親とも明るい色の髪だから当然だけど、彼の目はあの柔らかな青色から、コールのような淡い氷のような灰色に変わり始めている。

授乳中、私は彼の髪に指を通す。コールはまだ眠っていて、そのままにしておく。正直言って...