第119話

祭壇の横には小さなテーブルがあり、そこには私のメイトたちが選んでくれたピアスが置かれている。まだ見ていないが、きっと美しいものだと確信している。

アレコスが最初に私にピアスを入れる。彼は私にひざを曲げて広げるよう指示し、クリトリスにアクセスできるようにする。香の煙が私の感覚を麻痺させ、クリトリスにピアスが貫通する時の痛みはとても鈍く、ほとんど感じない。彼は私に何かを囁くが、その言葉は私には届かない。彼に繰り返してほしいと思いつつも、私は祭壇の上で横たわったまま、話すことができず、ただ彼の声を聞いている。私が聞こえるのは彼の囁きだけではない。地下墓所の悪魔たちが私を呼び、これまで夢にも思わなか...