第144話

フラッシュバック

15歳の頃、

カミラと友達になった時、彼に出会うことになるとは思ってもみなかった。初めて彼を見た瞬間から、一緒にいたいと感じた人に。

私はこれまで恋愛を信じるタイプではなかった。男の子にも女の子にも恋愛感情を抱いたことがなく、8ヶ月前までは自分はアロマンティックだと思っていた。それはカミラが家に招待してくれた時のこと。そこで初めて彼を見たんだ。私より年上で私に興味を示す様子もなかったけれど、彼に惹かれる気持ちを否定できなかった。もちろん、私は行動に移したり、好きだと示したりはしなかった。彼は私より年上なだけでなく、街の反対側の出身だから、チャンスなんてないと分かって...