第260話

アザエルは机越しにコーヒーカップを私に差し出した。私はカフェインの大ファンだったことはないけれど、この二日間は完全な悪夢だった。まあ、そこまでではないけど、919と同じ檻に閉じ込められていたことで私は正気を失いそうになった。彼がすることといえば、筋トレとアザエルを殺す計画を立てることだけ。それも全く遠慮なくやるものだから、何度か私たちはトラブルに巻き込まれそうになった。

認めたくはないけど、アザエルの言うことに同意せざるを得ない。919はストレスを発散する必要がある。腕立て伏せをしながら筋肉を見せびらかすことではなく、性欲を発散させるべきだということ。何度かトイレで自分でするように提案したけ...