第326話

アンセルの指が私の秘所を気持ち良く広げ、彼の舌が私のクリトリスを愛撫する。強烈な快感の波が次々と私を襲う。私の喘ぎ声が部屋中に響き渡る。

部屋の遠く暗い隅から漂う香りが、私に幻覚的な効果をもたらしている。そうでなければ、天上界を強く思い起こさせるこんな場所で、こんなにも自分を楽しめている理由がわからない。それを考えると、公爵たちやカルロスが会議中に考えられる限り残酷な方法で私を虐待する光景が目の前にちらついてくる。

私はずっと過去に囚われて生きてきた。もし違う選択をしていたら、物事はどうなっていただろうかと常に考えていた。今まで、それがどれほど疲れることか気づかなかった。今夜だけでも、違う...