第78話

私が北東の駅に着くころには、汗でびっしょりで喉が渇き、気を失いそうになっていた。

警備員の一人が私の入場を阻止しようとしたが、彼に一言だけ囁くと、通してくれた。私は直接安全ボックスに向かい、暗証番号を入力して開ける。お金と携帯電話が中にあり、それらを手に取る。そして私のスマートウォッチも。ディオス、本当にスマートウォッチが恋しかった。

また、緊急バックパックの一つも取る。それには清潔な服やスポーツシューズだけでなく、水と食料も入っていて、2本のボトルを1分もかからずに空にした。グラハムクラッカーのパックに目をやるが、ステファンの後で…何かを胃に入れられるか疑わしい。

トイレに行って服を着...