第349話

コーラ

何時間も、何時間も経って、ようやく一息つく瞬間が訪れた。そして息をつくと、頭がクラクラして一、二歩後ずさった。

ロジャーはすぐそばにいて、私の背中に手を置いた。

「コーラ」彼は私を引き寄せながら、顔を上げて観察した。「大丈夫か?お前は—」

「大丈夫よ」私はイライラしながら呟き、彼を押しのけて仕事に戻ろうとした。一息つく瞬間はあるけど、正直—この人たちのためにやるべきことがまだたくさんあって—

「いや」ロジャーは頑固に言った。「無理しすぎだ—お前は妊娠してるんだぞ、コーラ—」

「ロジャー」私はため息をつき、今度は本気で彼を睨みつけながら、彼の胸に手を置いた。「これから先の九ヶ...