第371話

エラ

ラフェと私はカウンターの後ろに立ち、クリニックの正面玄関を見つめながら、女神官の到着を待っている。私は不安そうに足踏みをし、ラフェは私の腕の中で不安げに鳴き、おそらく私の感情を察知しているのだろう。

「大丈夫よ、赤ちゃん」と私はつぶやき、一瞬だけ目を離して彼を見下ろす。彼の不機嫌な小さな顔に少し微笑みながら、私の中に広がる愛情の波を抑えることができない。「すぐに家に帰れるからね」と私はささやきながら約束する。「暖かいブランケットに包んであげるわ。子守唄も歌ってあげる。そうすれば、すべてが…大丈夫になるわ」。

ラフェは私が落ち着くと少し穏やかになり、私は深く息を吐きながら再び扉に目を...