18話

ブライス

何を考えていたんだ、こんなことに同意するなんて?さっき車の中で、制御を失いかけたばかりなのに。この旅行はまだ始まったばかりなのに、すでに最悪の悪夢と化していた。

俺たち二人は部屋の中央にあるダブルベッドを見つめていた。少なくとも部屋は清潔そうだった。隣でスターリングが咳払いをした。

「少なくともソファがあるわね」と彼女は深く息を吐きながら、俺を見つめて言った。

俺は左側の壁に置かれた灰色のソファに目をやった。彼女は俺がそこで寝るべきだと言っているのか?紳士ならそうするのかもしれないが、俺は紳士じゃない。特にスターリングのようなあまのじゃくには。

「ああ、きっとお前はそこに落...