29話

エマ

次の朝、マイケルの腕の中で目覚めると、私の顔には馬鹿みたいな笑みが浮かんでいた。太陽が指輪に当たり、光に照らされるとその輝きが天井に美しい模様を描いていた。

17歳で、無条件に私を愛し、最も神聖な形で私に尽くしてくれる運命の相手を見つけた。18歳になったら何が起こるのだろう。

「美しい人。起きた?」ノアが慎重に尋ねた。「うん。メイスはどう?」私は急いで聞いた。

「起きてるよ。みんなとキッチンにいるよ」彼は答えた。

彼は大丈夫なんだ。月の精霊に感謝。私はマイケルの腕からそっと抜け出し、バスルームへ向かった。一瞬、体の下部に鋭い痛みが走ったが、すぐに消えた。奇妙だけど、たぶ...