66話

「こんにちは、お姫様、いや、小僧と言うべきかな」

エマ、ジョナ、そしてノアはケイレブの防御シールドの後ろの部屋に追い詰められていた。

「あなたたち四人も彼と一緒なの?!」エマは信じられない様子で叫んだ。パックを守ると誓ったムーンダストの戦士たちが裏切り者だった。もう誰も忠誠心を信じていないのだろうか?とエマは心の中で思った。

「なぜそうしないと思う?強い純血種でありながら、弱小の隔離されたパックにいるだけじゃ物足りなかったんだよ」一人が言った。

「力こそが鍵だ、小僧。さあ、そのシールドを下ろして、我々と来い」別の一人が吐き捨てるように言った。

ノアとジョナは防衛態勢に入り、姫と王子を...