61話

リリーと一緒にコールのベッドに戻る。彼もマディリンも眠っているようだ。彼に薬を与えようとして中断した後に座っていた椅子へリリーを案内する。彼女が静かに腰を下ろすと、私もベッドの上に座る。彼に話しかける前に、何度か彼の髪に手を通す。

「コール、遅れてごめんね。手伝ってくれる人が今夜は眠ってしまったみたい。今朝、あなたの胸と腹部の怪我を発見した時に、ルナ・リリーに会ったわね。彼女がステロイドを投与する間、ゆっくりとカウントするようコーチしてくれるわ。残念ながら、今まで使っていたフィーダーではこの少量を1時間かけて投与できないから、約1分かけて手で投与するわね」

彼の頭に置いた私の手の下で、彼が...