40話

朝、新たな失望の波とともに目覚めた。寒さで震えながら目を覚まし、意識が戻るにつれて、私がまだ一人きりだと気づいた。

忘れないうちに、すぐに起き上がってもう一錠の薬を飲んだ。次にお風呂に入り、ラベンダーの香りがする熱いお湯に浸かり、再び生き返ったような気分になるまでゆっくりと体を温めた。

今日はアレクサンダーのことを考えないようにしようと決意した。それには宮殿から出る必要があった。結婚式の日以来、まだ祖父に会えていなかった。前回訪ねようとした時、父に連れ去られたことを考えると。再び老人ホームに行くことを考えると恐怖を感じた。

でも私は恐怖に基づいて決断するような人間ではない。残りの人生を宮...