#Chapter 46 アルファ・カウンシル・チェンバーズ

リチェル視点

アルファ評議会議場

「グランドマスター、次の請願者を紹介してください」

グランドマスターが壇上に立ち、私たちの詳細を読み上げ始めた。私はまるで感電しているかのように、神経が高ぶって体の内側が震えていた。どこかのコンセントに繋がれているかのようだった。一言一言が何万倍にも増幅されて聞こえ、マイクの後ろに立つ年老いた狼の声とは思えないほど大きく響いた。

「本日はレイチェル・フローレスの案件です。記録上、所属パックはなく、ニュームーンパックのベラ・アサンテとゴールデングリームパックのジャック・ジャクソンが証人として支援しています。レイチェル・フローレスは自身と胎児のためのパック地位...