第473話

エステラは混乱していたが、それでもロクサーヌが彼女を褒めていることを知っていたので、無邪気に微笑んだ。彼女は言われた通りに素直に手を引っ込めた。

その後、ロクサーヌは準備していた道具を取り出し、黄色い花を根ごと慎重に掘り出した。

エステラは首を傾げ、目の前の光景に困惑した様子だった。

「このような薬草は、根も一緒に保存する必要があるのよ」とロクサーヌは辛抱強く説明した。

それを聞いて、少女はロクサーヌの言葉を完全には理解していなかったものの、うなずいた。

エステラはロクサーヌがそのような花を探していることを知ると、すぐに立ち上がってその辺りを探し回った。

エステラがそれの大きな群生...