第153章

「おお!」

会場から一斉に驚きの声が上がり、すぐさま先ほどよりも熱烈な、沸き立つような拍手が響き渡った!

堀内陽平は完全に動揺し、慌てて北島神人の様子を心配そうに見やった。

その瞬間、男は氷の彫刻のように微動だにせず立ち尽くし、全身から発する凛とした冷気は、まるで触れる者すべてが一瞬にして凍りつくかのようだった。

あろうことか、まるで仕組まれたかのように、追跡スポットライトが人波を掠め、天から降り注ぐ嘲笑のごとく、容赦なく北島神人を照らし出した。

それによって、彼の比類なき端麗な顔は、血の気を失い惨白に映えていた。

「恵と神人は幼い頃からの幼馴染で、この二人は多くの苦難を乗り越え...