第184章

アダは驚きと興奮で言葉を失いかけていた!

彼女はアレクサデザインのジュエリーを手に入れるために、頼める人には皆頼み尽くしたのに、今まで手に入れられなかったのだ。

そんな今、古城美雪がこのブローチを初対面の贈り物として彼女に贈るなんて、その興奮ぶりは想像に難くない!

「いえ、いえ……古城さんのお気持ちは嬉しいですが、あまりにも高価すぎるので、受け取るわけにはいきません」アダは心の中では喜びでいっぱいなのに、体面上、口では丁重に断るしかなかった。

「このブローチは、かつて私の傷ついた心を癒してくれました。でも今は、あの人生の暗い影から完全に抜け出すことができました。そしてこれからも、二度...