章 176

しかし蒋旭も理解していた。今や太白金星は完全に狂人と化しており、彼が表に出てくることはありえないだろう。おそらく戦いの最中に蝶を追いかけ始めるような真似すらやりかねない。

間もなく蒋旭は太白金星に追いついた。彼は今、一つのクリスタルカップの前にしゃがみ込んでいた。そのカップには茶葉が少し入っている。

蒋旭にはこの茶葉が何のためのものか理解できなかったが、彼もまたじっとそのカップを観察し続けた。

「これは西洋魔術の一種よ。茶葉占いというものね。このクリスタルの宮殿は西洋の予言者が作ったものみたいね。こんな大きな祭祀用の予言場所、一体何を予言するために使うつもりだったのかしら」戚夫人は空のカ...