章 114

目が覚めると、周りはやや暗かった。頭の下に枕が敷かれていて、林隽は自分がベッドに横たわっていると思ったが、少し動くと、なんと沈知辞の腕の中にいることに気づいた。沈知辞はソファの横に抱き枕を置き、彼が寄りかかれるようにしていた。

沈知辞は彼の体に手を置きながらスマホを見ていたが、彼が動いたのを見て、軽く叩いた。「起きた?」

「うん、起きた。どれくらい寝てたの?まだ僕をこうして抱かせてくれて……」林隽は眠そうな目をこすりながら言った。

「一時間ちょっとかな。これから晩ご飯作るところだったから、もう少し起きなかったら別の場所に移そうと思ってたんだ」沈知辞は彼を起こし、「猫が飼い主の上で寝るのは...