章 15

「今度は彼も賢く交渉せず、素早く前へと這い進んだ。

しかし、明らかに自分の速度が遅くなったと感じていた。四分の一ほど進んだところで、またしっぽが落ちてしまった。

沈知辞が再び歩み寄り、告げた。「一回記録しておくわ」

「罰を与えてください」林隽は現状が本当に良くないと気づいた。「これ、本当に挟めないんです」

沈知辞は尋ねた。「今罰を記録してもいいけど、二十分で二回落としたことになる。一回平均十分。残り九十分だから、九回ね」

林隽は少し考えた。これはあくまで平均で、このまま続ければ数十回落とすかもしれない。それならこの方が得だ。

彼は諦めて頷いた。

「それに前に記録した二回と、嘘をついた一回。合計...