章 170

「ずっと期待していたし、ずっと好きでいたんだ。そうでなければ、一日中お前のことで悩んだり心配したりする必要なんてなかった。ショートメール送ったけど、既読すらつかなかった。電話したら電源オフ。ここまで来て、駐車場から部屋に入るまで、お前は全く反応がなくて、気を失ったのかと思ったよ。幸い、入ってみたら単に熟睡していただけだったけどね」

沈知辞が話していると、突然手のひらが熱くなり、林隽の頬を伝う二筋の涙を見た。

「どうしたの?」沈知辞は手を離した。

突然光を浴びた林隽は視界が霞んでいるのを感じ、うつむいたまま沈知辞の胸元に顔を埋めようとした。「ご主人様、僕、本当にダメな人間で...言えなくて...