章 209

「沈知辞は布団を抱えて部屋を出ようとした。

林隽は止めようとしたが、心の中では少し後ろめたさを感じ、何度か手を伸ばそうとしても…沈知辞に申し訳ないという気持ちが邪魔をした。

結局、彼は動けずにいた。沈知辞が部屋から出て行くのを見送った後、少し落ち込んだ様子だった。

最後に彼はベッドに這い上がり、沈知辞の枕を抱きしめて、電気を消した。

翌日、林隽がまだ寝ていると、突然布団を投げつけられた。目を開けると、沈知辞が調教鞭を手に持ち、彼を指さしながら言った。「お医者さんの回診ですよ」

彼は一瞬ぼうっとしてから、昨夜沈知辞がぼんやりと「ちゃんと治療する」と言っていたことを思い出した。ただ、朝一番からこん...