章 214

「これってスイッチがあるの?押したら硬くなって、切ったら柔らかくなる?」沈知辞は我慢できずに笑い続けた。

林隽は彼の言葉に顔を真っ赤にして、一言も発せず天井を見つめていた。

「よし、さっきご主人に報告したいって言ってたよね?」沈知辞は物を片付けると、林隽のスマホを持ってきて彼に渡した。「ほら、電話して伝えてみなよ。医者に猫の毛を全部剃られたって」

「いいよ、夜になれば見るから」林隽はスマホに触れようともせず、うなだれたまま天井を見つめていた。

「ダメだ」沈知辞は強引にスマホを彼に押し付けた。「ご主人は言ったでしょう。子猫のことが心配だから、常に状況を報告するようにって。どうして言うこと...