章 277

林隽は唾を飲み込んだ。全身が宙に浮いているようで、それが酔いのせいなのかこの言葉のせいなのか分からなかった。彼は今すぐにでも沈知辞に押さえつけられて犯されたいと思いながらも、かろうじて残っている理性が、あの幾つかのルールを思い出させた。

彼は震えながらも帰りたくないと、小さな声で言った。「口でしてあげるから……お願い、お願い……」

「なぜだ?俺はお前の尻を犯したいのに、口で代わりにしようとするのか?」沈知辞は嘲るように言った。「本当に下劣だな」

「僕は下劣です……」林隽は繰り返し懇願した。「口でしてあげるから、口で……」

沈知辞は立ち上がり、何かを持ってきた。「いいだろう、お前が下劣な...