章 329

「なんでこのアカウントを消さなかったんだ」林隽は痛恨の思いで、箸を鉢の中でぐるぐると回しながら、沈知辞が取ってくれた羊肉の巻きを食べずにいた。

この食事がもう少しゆっくり進めばいいのに、できればその後に何か別の活動があって、一杯やるとか、そうすれば帰る頃には沈知辞もこの件を忘れてくれるだろう、と彼は願った。

しかし沈知辞は運転するので今は酒を飲まず、この食事もそれほど長引かず、八時半には終わってしまった。

彼らはカラオケに行くことになっていた。林隽は普段このような集まりに参加するのは好きではなかったが、今回は強く一緒に行きたいという欲求があった。しかし折悪しく沈知辞は「まだ用事がある、また今度...