章 92

体を下に向けて沈知辞を抱きかかえていたため、その硬くなった部分が沈知辞の足に当たった。沈知辞は彼の手を払いのけ、一瞥してから言った。「こんな状況でも硬くなるなんて、自制心すごいじゃん」

林隽は沈知辞が自分をからかっていることを理解し、俯いて言った。「こんなの制御できないよ……午前中だってちょっと触れただけで硬くなったじゃん……」

「私だって硬くなるけど、一日中硬くなってるわけじゃないよ」沈知辞は手を伸ばして林隽の玉を握り、軽く叩いた。「今は春でもないのに、この猫ったら……テディベアかな?」

「なに言ってるんだよ……」林隽は沈知辞の皮肉に居場所がなくなったように感じ、小声で弁解した。「あな...