章 1323

華夏チームの選手が身を投げ出してシュートをブロックし、ボールは華夏の選手の足に当たって方向を変え、林小涛のいる方向へ素早く転がっていった!

林小涛は怒りの雄叫びを上げると、広告ボードを強く蹴って立ち上がり、ピッチへと飛び込んだ。

その瞬間、林小涛の脳裏には姉の林詩詩の姿だけがあった。

成功か失敗か、今この一瞬にかかっている!

ボールがエンドラインを割りそうになった瞬間、林小涛は駆けつけ、血に染まった右足で渾身のシュートを放った!

彼の右足の草鞋は、このシュートと同時にバラバラになり、編み草が散り散りになった。

ボールは唸りを上げて空高く舞い上がり、激しく回転しながら美しい弧を描いた...