章 1504

「きっと彼女は直接式場に行ったんだろう、だから待ち合わせに来なかったんだ」

だが約束したはずなのに、そんなことあるはずがない!もしかして急に式場で何かあって、先に行ったのかな?

そう思い至り、私は車に戻り、運転手に結婚式のホテルへ向かうよう指示した。

ホテルに着くと、ご祝儀を渡し、中を隅々まで探したが、李姉さんの姿はどこにも見当たらなかった。

もう式がほぼ始まろうとしていた。

李姉さんは約束した以上、元夫の結婚式に急に来なくなるはずがない。なのに式がもう始まるというのに、まだ姿を見せていない。私の胸に不吉な予感が突然込み上げてきた。

そのとき、陳燕が現れた。美しいイブニングドレスを身にまとい、...