章 1518

田舎では、五万元もあれば家が建てられるんだ。それは俺の給料五ヶ月分に相当する。陶宇哲の言う通り、五万元あれば経済的な圧迫からかなり解放されるだろう。

鳥は食を求めて死に、人は財のために命を落とす。金があっても全てを買えるわけじゃないが、金がなければ何の役にも立たない。

毎月のクレジットカードの支払い、まだ返せていないセリーヌへの借金、そして兄貴が嫁さんと一緒に省都の脳神経科の専門医に診てもらう予定だ。もし本当に治療の見込みがあるなら、またひとつ出費が増える。

でも楚薇は俺の親友だ。仕事でも生活でも惜しみなく助けてくれて、何度も生死を共にしてきた。彼女を陶宇哲と一緒に出張させたら、まさに虎...