章 1705

秦さんの声が聞こえてきて、私は大喜びした。ドアを開けてもらえないかと心配で、返事をせずにもう一度ノックした。

しばらくして、ようやくドアが開いた。

白いランニングシャツに下駄履きの秦さんが、うちわを手にドア前に立っているのを見て、私はすぐに笑顔で声をかけた。「秦おじさん、こんにちは」

「お前か!どうやってここを見つけた?」秦さんはすぐに眉をひそめ、私の返事も待たずにドアを閉めようとした。

私は急いで手でドアを押さえ、言った。「秦おじさん、聞いてください。ホテルの庭で何日もお待ちしましたが、来てくださらなかったので、人に聞いてご住所を教えてもらって来たんです。確かに私は弟子入りしたいと思っていま...