章 56

彼女はもう劉媛のことが憎くて仕方がなかった。

明日、劉媛がこんな厄介な状況をどう収拾するのか、全く見当もつかなかった。もし上手くいかなければ、やっと立ち上げた男性専用フィットネスセンターは「学員を騙した」という悪評を被ることになるだろう。

しかし翌日、劉媛は劉杰を恥をかかせるどころか、彼女には確かに「毛の役割」があると華麗に証明してみせた。

それも、たくさんの「毛」が!

翌日、劉媛は劉玉紅を連れて、早朝からフィットネスセンターにやって来た。

劉玉紅がそれほど露出の多くないインストラクターの服を着ているのを見て、劉杰はようやく安堵のため息をついた。もし今日も昨日のような格好をしていたら、頭を...