章 615

もう余計な考えはやめて、妻に二言三言言い聞かせて電話を切った。

その時、浴室のドアが開き、宋芳玉が火照った体にバスタオル一枚だけを巻いて出てきた。彼女は私の目の前で濡れた長い髪を拭き始めた。

髪をできるだけ広げようとする動きが、逆に彼女の胸をより一層強調していた。バスタオルが包みきれないほどの豊かな半球が露わになり、その魅惑的な曲線に私は喉が渇くのを感じた。

宋芳玉の丸みを帯びた胸元や、すらりとした美しい脚線、さらには柔らかな肩に残る水滴さえも誘惑に満ちていて、まさに美人の湯上がり姿という雰囲気だった。

宋芳玉はベッドの端に腰掛け、時間を確認してから言った。「ちょっと仮眠するわ。三十分...